入院中の覚書
振り返る『反省』の作業もやっと入院まできました。
今回は入院…しかも、同じく入院していらっしゃった方から、
「もう退院なの!?」と驚かれる短期間の入院生活でした。
早期癌の強みです。
でも、癌は細胞レベルですから残っているかもしれない。
今年の6月にも健康診断を受けます。
『自分の体は自分で守る』ですから…
この覚書もどなたかの参考になれば幸いです。
入院中の覚書より
2006年 8月23日(水曜日)
今日、入院。健診から3ヶ月しか経っていないのに長く濃い3ヶ月だった。
主人は急な仕事でどうしても行けないと電話があった。
明日の手術に立ち会う事ができればいいので、大丈夫。
9時自宅よりタクシーを呼び病院に向かう。付き添いなし。
9時40分病院に着く。転がしていけばいいので赤いスーツケースに荷物を詰めた…運転手から「スーツケースを持って病院とは…何ですか?」と聞かれる。見た目元気なので「入院」なんて考えもつかないらしい。「うん、ちょっと検査入院…」という事に。
10時受付を済ませてA3-5(6人部屋)に入室、すぐにパジャマに着替えるようにと。
(病院の寝巻きだと気分的に超病人になってしまいそうだったので、自前のパジャマ持参)
昼までは、暇…
明日の手術に備えてシャワーの予約を書きに行く。16時30分からシャワー
女性の場合 月・水・金は午前中=お風呂使用可・午後=シャワー使用可
ストロー(術後必要)と飲料水を買いに売店に降りる。
売店内は看護師、患者、外来の人…大勢いるがレジーを打つ店員の無駄のない言動でスムーズに流れている。
テレビを観るためのカードも買った。1000円で16時間観る事ができる。
昼…カレー 病院食ではないようで嬉しかった。
プライマリーナースのMさんより、この入院予定を細かく聞く。
夕飯後に下着にしのばせる『偽オッパイ』を作る。
パットと綿、布…必要な裁縫道具を持参してきたので、ベッドに座りながら作業。
たぶん時間をもてあますだろうと持参してきて良かった…『偽オッパイ』6個完成。
その後、エコー検査を受ける。主治医と研修生みたいなT先生、主治医がT先生に教えながらの検査だった。6月の健診で要検査ではないが肝臓に「占拠性病変10~40mm」と記入されていた事も話し、診てもらうが夕飯を食べてしまったので次回に、今回は胸と首、脇を重点的に診る。
先生、こんなに遅くまで仕事している…
9時消灯。
家族からの携帯メール
00:40 主人から
「一緒にいけなくて本当にごめん…長々」と、私は大丈夫だから。
11:31 娘から 我が家の犬の写真付き
「よッ!元気か!」
21:40 娘から
「よッ!達者で暮らしてるかッ!!!!!
まぁ明日ゎ頑張れよッ♪
今日わしっかり寝ろよッ Tより」(上の娘)
「いい夢みろよ Rより」(下の娘)
2006年8月24日(木曜日)
手術当日
6時に看護師が手術着を持ってくる。
それに着替えて、荷物も一時片付ける(術後はナースステェーションの横のリカバリー室に入るため)。
7時、主治医とT医師がくる。こんな朝から先生いるんだ…
左胸手術の時にメスを入れる位置をマジックで肌に直接書く。
乳輪を黒目に見立てると、まるで目のような、先のとがった楕円に切る。しかも内から外に向かっての15cm程のつり目だ。
脇は縦に、乳房の下は横に1本線を入れた、これは切る印ではなく、ここまで中身を採る目印。マンモトーム生検の傷口も採る。(マンモトーム生検時に癌細胞が散ると言われていたらしく、そんな事はないが念のためと説明があった。ないと言っておきながらなのでちょっと笑ってしまう。)
主治医から、「2年後に再建するんでしたよね?その分皮膚を残しておかなくちゃ…」
私「えっ、しませんよ。」 主治医「あれ?そうでしたか?」
私「それ主人ですよぉ。私はするつもりないですから、ツルッとイッてください。」
…3人で笑う。
マジックで書かれる前に、記念に写真を撮っておけばよかった。しかたなく、マジックで書かれた後に胸を携帯の画像に残す。
(携帯落として、拾ってくれた人ビックリするだろうな…)
主人と下の娘が8時に来る。上の娘は夏季講習の帰りに学校から直接来るとの事。
「最後だから胸に触っておきな」と主人が笑って娘に言う。
私と娘から「バッカじゃないの~」と馬鹿にされつつも、主人は重さ(…軽さ?)を確かめるように触る。3人とも開き直った明るさ。
二人の娘を育ててくれたオッパイ。
母乳が出すぎて乳腺炎になり高熱を何回か出した。皮膚が弱いので乳児の吸引力に負けてただれてしまう事も度々、それでも母乳は大事だと母乳にこだわった(栄養、免疫、スキンシップ…)。これから見栄えの事は何とかなるし、とりあえず役目は果たしてもらったのでご苦労様でした。
9時、時間になった。
看護師、私、主人、娘の4人でエレベーターに乗り、手術室のある階まで降りる。
主人と娘とはエレベーターを降りたところ笑顔で別れる。
以前、子宮の手術の時は部屋からベッドで手術室まで運ばれたため、天井と蛍光灯しか目に入らず目が回ったが今回は歩いてきたから大丈夫。
白衣ではなく手術着を着た主治医と何部屋もある手術室の廊下を歩き、手術室に入る。自分で高い手術台に乗る。横幅が狭くて寝返りはできない(しないけどね)。
スタッフの紹介があったが、記憶にない。
点滴の中に麻酔薬を入れると同時に意識が深いところに行った。
目が覚めた時は3階のリカバリー室、術後の患者が入る全部で4人だったと思う。
家族の呼びかけで目がさめる。(昼を過ぎていた)
返事ができないから、手でVサインをして笑顔のつもりが上手に顔を動かせない。
胸は止血のため板(?)をあてがわれ、サラシのようなものできつく巻かれている。
深呼吸は無理。息をするのも苦しい、ハッハッと短く息をする。
1日ウトウトしている。食事もなし、点滴はずっと。
とても長い1日。
夜、隣で手術を終えた老婆が「キャベツがどうの…」「包丁がどうの…」とうわ言のようにわめいたり、ナースコールをひっきりなしに押したり、こっちは眠れない。…足元の方で寝ている男性も「チッ、うっせえなぁ~」と度々言っているがその方のイビキもすごい。
家族からの携帯メール
06:40 娘から
「ふッ(^v^)v」
洗濯を干している写メ
2006年8月25日(金曜日)
リカバリー室。朝きてくれた看護師に、違和感があるので尿をとるための管を抜いてもらいT字帯から下着に替える。
やっと自由になれた感じだが、胸は相変わらず止血のため圧迫されていて苦しい。
主治医の診察…止血を外し、やっと深く息が吸える。
傷は思っていたより平気。痛くない。
看護師が体を暖かいタオルで拭いてくれる。タオルからいい匂いがした(アロマオイル?)。
自前のパジャマに替えた。朝食はおかずだけ少し食べた。
10時、リカバリー室から帰還。 A3-7号室 6人部屋
リハビリも早速始めるが、腕がまっすぐ上がらない。ピリピリ痛い。
腋の下に1箇所、パチンコ玉ほどのグリグリができている。リンパ節への転移を調べた影響か?(←念入りにマッサージしたら夜には無くなっていた…?)
昼に『手術が終わりご帰還しました』と友達にメールをする。
午後、赤い花のアレンジと手紙を持って母が来る。
手紙には、「だれにも頼らないけど、少しは頼ってね…」と反省分のような手紙だった。
母なりに今までを振り返ったようだ。
母が帰ると入れ違いに主人と娘達が来る。
3人とも普段と一緒で明るい。嬉しい。
2006年8月26日(土曜日)
トイレに行っていたら、主治医の朝の回診を受け忘れた。
午前中、ドレーンの処置、絆創膏を張り替えてもらう。T先生処置。
絆創膏は『自らの治癒力で治す』みたいに宣伝している、バンドエイドの半透明肌色の湿布のようなもの。バンドエイドキズパワーパットの大きいバージョン。
治りが早いから明日退院できるとの事。うちに帰って傷口が開きそうで怖いなぁ。
9時30分 シャワーを1番に予約…髪も手早く洗った。
その後、洗濯…ただ洗濯機に入れるだけ、コインランドリーと同じ仕組み。楽♪
14時30分 主人と娘達が自分の分までお菓子や飲み物持参(下の売店で買ったらしい)で来る。
見舞いじゃなくてピクニック気分じゃないか?病院は涼しくていいと口々に言う。
15時、○田(友達)がお見舞いに来てくれる。
リカバリー室の「キャベツ、包丁」婆さんの話や、再建するのは旦那だよって話をしてあげた。おおいにウケル。
笑うと胸全体に痛いところまでいかないが違和感がある。
○田は「暇だから」と2時間もいた。
夕食後、24時間テレビを観る。家で娘達も見ているとメールあり。
(24時間テレビで、シングルマザーで乳癌になった方のドキュメントを見てこっそり泣いた。)
2006年8月27日(日曜日)
傷口の確認をT先生にしてもらう。
9月1日の外来まで、このまま絆創膏は貼っておいて、もし取れてもそのままでいいと…(汗)
10時、主人が迎えに来る。
同室の方々、ナースステーションでお礼を言って、受付に降りて会計を。
今日は休日なので1万円内金で後日診察日に残金を支払うようにとの事。
家に着き、洗濯…干すのは娘達に頼む。
昼食…作る気はないので、主人・娘達とファミレスで済ませる。
薬局で絆創膏などの買い物を済ませ帰宅。シャワーをあびて休む。
主人は東京に戻った。
昨日より今日のほうが、腋の下が痛い、ピリピリする。
少し体液も溜まっている様子。
しばらくは食事の支度は母がしてくれると言っていた、有難い。
その後、9月4日(月曜日)より仕事・家事復帰。
主治医は1ヶ月ぐらい仕事を休むのが常識と思っていたのか、
1ヶ月後の診察の時に「もう仕事も行っていいですよ」と…
(ありゃっ?!( ̄▽ ̄;)
どうやら、仕事復帰が早すぎたもようだが、
バタバタしていて忙しいぐらいの方がかえって不安から離れていられたので良かった。
反省のお付き合いありがとうございました❤

























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